
カートに商品を入れたのに、なぜ購入されなかったのか?
その答えは、ユーザーの本音にあります。「ECサイトのカゴ落ち理由を見える化する方法」では、アンケートを活用してカゴ落ちの「理由」を見える化する方法を解説しました。
今回はさらに一歩進み、実際に集まった離脱理由のパターン別に、どのような改善策や施策が有効なのかを具体的に紹介していきます。
この記事では、カゴ落ち理由を改善策に転換する実例集をご紹介しています。「カゴ落ち離脱理由をアンケートで見える化する方法」「【カゴ落ち解決】アンケート回答によるポップアップ出し分け施策ガイド」は以下のリンクから。
カゴ落ち理由を改善策に転換!
買わない理由を聞くことが「カゴ落ち防止」の第一歩
カゴ落ちを防ぐには、まず「なぜ購入しなかったのか」という本音を憶測で測るのではなく、直接聞くことが最初の一歩です。
ユーザーのカゴ落ち離脱には、価格、比較検討、配送条件、信頼性など、サイトごとに異なる要因があります。これを仮説ではなく実際の声として拾うことで、施策の精度が大きく変わります。
カゴ落ち対策は”ユーザーの本音”を聞かないと始まらない!
「価格が高い?」「信頼できない?」「他の商品と迷っている?」
予測や憶測では特定できないカゴ落ち。実際の離脱理由は、アクセス解析では分かりません。
ユーザーの“買わない理由”をリアルタイムでその場で回収することができるAsklayerなら、カゴ落ち理由を適切なポップアップ施策や導線の改善に活用できます。
まずは、あなたのECサイトの声を集めてみませんか?




カゴ落ち理由から見る「今すぐできる改善策」
ユーザーがカゴに商品を入れたのに、購入に至らなかった理由にはパターンがあります。
中でもよく見られるのが、「価格の不満」「比較検討中」「不安感」といった心理的な壁です。これらは、アンケートで集めた“買わない理由”から見えてきた、ECサイト共通の落とし穴でもあります。
ここでは、それぞれの離脱理由に応じて、アンケートから得られたユーザーの声を起点に、今すぐ実践できる改善施策をご紹介します。
【カゴ落ち理由①】 価格への不満
クーポン訴求・お得感の提示で購入を後押し
【アンケート質問】『今回購入を見送った理由を教えてください(複数選択可)』
【複数選択例】
・価格が予算より高かった
・他サイトで安いものを探したい
・値下げやクーポンのタイミングを待ちたい
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
価格面での離脱が多い場合、割引訴求の強化や出し方の見直しに直結するヒントが得られるから。
「価格が高い」「もう少し安ければ」という声は、多くのECサイトで見られる代表的な離脱理由のひとつです。
アンケートでこうした反応が多く集まった場合、単なる値下げではなく、“今だけの特典”を感じさせる工夫が効果的です。
たとえば、限定クーポンの案内や、送料無料の条件表示など、購入のハードルを下げる施策が挙げられます。こうした情報は、商品ページやカート直前の導線で表示することで「価格に迷っていたユーザー」の背中を自然に押すことができます。
【カゴ落ち理由②】 不安や信頼不足
信頼性を感じさせる情報を提供して決断を後押し
【アンケート質問】『ご購入を迷われた理由があれば教えてください(複数選択可)』
【複数選択例】
・商品が本当に届くか不安だった
・返品できるかどうかが分からなかった
・このショップを信頼できるか判断できなかった
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
信頼に関わる不安がCVを大きく左右するため、改善すべきポイントを明確にできる。
「このサイトで買って大丈夫?」「ちゃんと届くの?」といった購入前の不安は、アンケートによって初めて浮かび上がることもあります。
特に、はじめて訪れるユーザーや高額商品の場合は、信頼性の提示がCVの決め手となります。アンケートで不安の声が目立ったら、「配送日程の明記」「返品保証の案内」「セキュリティ対策の明示」など、安心感を伝える施策を検討しましょう。
こうした情報を見やすい位置に配置することも、離脱防止には効果的です。
【カゴ落ち理由③】 商品を比較している
安心を感じさせる情報を提供して決断を後押し
【アンケート質問】『 商品について、どのような点が気になりましたか?(複数選択可)』
【複数選択例】
・他の商品と比較している
・商品の詳細がわかりにくかった
・レビューや評価が少なかった
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
比較段階での離脱が多ければ、情報提示の強化や信頼材料の見せ方改善に直結するため。
「他の商品と迷っている」「もう少し検討したい」など、比較段階での離脱もよく見られる傾向です。
アンケートでこの声が多く寄せられた場合は、安心感を提供する情報が有効です。たとえば「選ばれている理由」や「購入者のレビュー」、よくある質問へのリンクをタイミングよく提示することで、迷っていたユーザーの不安をやわらげ、決断を後押しできます。
検討中の心理に寄り添った導線を設計することがカギです。
【カゴ落ち理由④】送料・総額への不満
費用対効果を感じてもらい決断を促す
【アンケート質問】『 総額や送料について、どのように感じましたか?(単一選択)』
【単一選択例】
・想定通りだった
・送料が高いと感じた
・合計金額が想定より高かった
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
価格だけでなく“費用全体”に対する印象を把握するため。
「送料が高くてやめた」「合計金額が想定より高かった」という声が目立つ場合は、あと○円で送料無料、○○円以上で特典付与など、費用対効果を感じさせる工夫が効果的です。
総額が表示されるタイミングにも注意を払いましょう。
【カゴ落ち理由⑤】 希望の支払い方法がない
支払い方法を見直し・決済方法を明示する
【アンケート質問】『 ご希望の決済方法は利用できましたか?(単一選択)』
【単一選択例】
・はい
・いいえ(利用したい方法がなかった)
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
決済手段が障壁になっていないかを明らかにし、改善に繋げるため。
「使いたい決済方法がなかった」「支払いに不安を感じた」という声があれば、PayPay・あと払い・分割払いなど、決済手段の選択肢を増やすことを検討しましょう。
利用可能な決済方法を早い段階で明示することが重要です。
【カゴ落ち理由⑥】 会員登録が面倒
ゲスト購入で手間を削減・導線の簡素化で販売促進
【アンケート質問】『 ご希望の決済方法は利用できましたか?(単一選択)』
【単一選択例】
・はい
・いいえ(利用したい方法がなかった)
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
決済手段が障壁になっていないかを明らかにし、改善に繋げるため。
「会員登録が面倒」「入力が多すぎる」と感じるユーザーにとって、購入前の入力ステップが離脱原因になります。
アンケートでこの声が多ければ、ゲスト購入の導入やGoogle/LINEログインの簡素化導線が改善につながります。
【カゴ落ち理由⑦】 在庫切れ・納期が不明
納期目安や再入荷通知機能で商品のステータスを示す
【アンケート質問】『 ご希望の商品は在庫がありましたか?(単一選択)』
【単一選択例】
・はい
・在庫切れだった
・納期が分からなかった
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
在庫や納期に関する情報不足が離脱要因かどうかを確認するため。
「在庫がなかった」「いつ届くか分からない」といった要因も購入の障壁になります。
アンケートで把握できた場合は、納期目安や在庫数を商品ページに明示し、再入荷通知機能や予約購入導線を検討するのが有効です。
【カゴ落ち理由⑧】 購入順序がわかりづらい
UIを見直して購入フローを最適化する
【アンケート質問】『 購入までの流れについて、わかりにくい点はありましたか?(複数選択)』
【複数選択例】
・入力項目が多かった
・エラーが出て進めなかった
・操作方法がわかりにくかった
・特になし
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
UI/UXの問題を定量的に把握し、改善優先度を判断するため。
「どこで何をすればいいかわからなかった」「エラーが出て混乱した」などの声は、購入フローのUXに起因します。
これが原因であれば、フォームUIの見直しやステップ表示導入、ヘルプ導線の強化が効果的です。
カゴ落ち理由を改善策に転換!
カゴ落ちには、必ず理由があり、その理由は多岐にわたります。価格かもしれないし、送料、あるいは「なんとなく」かもしれません。
ですが、それを“推測”に頼るのはもう終わりにしましょう。アンケートを活用すれば、ユーザーの本音が見えてきます。そして、その声こそがCV改善のヒントになります。
次回は、そのWebアンケート結果をどのように施策へ落とし込むのか、「ポップアップによる出し分け」の具体例を交えて解説します。
カゴ落ち理由を改善策に転換しましょう!
今すぐはじめよう!
リスクなしでWebアンケートを実施しよう!
無料アカウントを作成して、Asklayerのアンケート機能を
あなたのWebサイトでお試しください。
クレジットカード登録は必要ありません。