授業や塾の質を高めたい。
しかし「どんな質問をすれば本音が聞けるのか」「手間なく集められる方法が分からない」と悩む教育担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、大学・高校・塾で使える授業アンケートの無料テンプレートと質問例をまとめました。実装手順、回答率を上げる工夫まで、今日からそのまま活用できる内容を解説します。
塾・教育機関のアンケート質問例!
授業アンケート 質問テンプレート
以下は、学生を対象にした授業アンケートテンプレートです。
授業の理解度や進行ペース、講師の説明の分かりやすさを確認することで、改善点を明確にできます。質問数は3〜5問程度に絞り、最後に自由記述を加えると、定量評価と自由な意見を両立できます。
各ボタンをクリックすると、質問テンプレートへジャンプできます。
1.授業全体の満足度を測る質問
Q『この授業の総合満足度を教えてください。』
【5段階評価】
・とても満足
・満足
・どちらともいえない
・やや不満
・不満
【この質問を聞く理由】
授業アンケートの基本となる設問です。全体的な満足度を数値化することで、授業や講師の印象をひと目で把握できます。
さらに他の指標(理解度・進行ペースなど)と組み合わせることで、「満足度の高低がどの要素に起因しているか」を分析でき、改善の優先度を明確にすることが可能になります。
2.学習理解度を確認する質問
Q『この授業の内容をどの程度理解できましたか。』
【5段階評価】
・十分に理解できた
・ほぼ理解できた
・一部理解が不十分
・あまり理解できなかった
・全く理解できなかった
【この質問を聞く理由】
学習理解度は授業改善の根幹です。満足度が高くても理解が不十分な場合、表面的な評価にとどまります。
理解度を測ることで、授業設計や補足資料の改善点を見極めることができます。
3.授業進行の適切さを問う質問
Q『授業の進行ペースは適切でしたか。』
【5段階評価】
・速すぎる
・やや速い
・ちょうどよい
・やや遅い
・遅すぎる
【この質問を聞く理由】
授業の満足度や理解度に大きな影響を与えるのが進行スピードです。
進行が速すぎると理解不足に、遅すぎると集中力の低下につながります。学年や授業形態に応じた適切な進行を見極める材料になります。
4.講師の指導力を評価する質問
Q『講師の説明は分かりやすかったですか。』
【5段階評価】
・とても分かりやすい
・分かりやすい
・どちらともいえない
・分かりにくい
・とても分かりにくい
【この質問を聞く理由】
講師の説明力は学習効果と満足度の双方に直結します。
説明の分かりやすさを定量化することで、講師個別の改善点や研修の必要性を把握することができます。
5. 学習効果を確認する質問
Q『この授業を通じて知識やスキルが身についたと感じますか。』
【5段階評価】
・とてもそう感じる
・そう感じる
・どちらともいえない
・あまりそう感じない
・全くそう感じない
【この質問を聞く理由】
授業アンケートでは「満足度」や「理解度」とあわせて、学習効果=成果の実感を測ることが重要です。
学習効果が低く出た場合、教材や進行ペース、講師の指導法に改善点が隠れている可能性があります。成果を実感できるかどうかは、生徒のモチベーションや授業の継続意欲にも直結するため、欠かせない指標です。
6.自由記述で改善点や良かった点を拾う質問
Q『授業で改善してほしい点や良かった点があれば教えてください。』
【自由回答・例】
「授業の後半が少し速く感じました」
「板書の文字が小さく、後ろの席から見えにくかったです」
「例題が多くて分かりやすかった」
【この質問を聞く理由】
選択肢だけでは拾えない具体的な不満や改善要望を把握するための質問です。自由記述は回答数こそ少ないものの、授業改善の方向性を決めるうえで大きな示唆を与えます。
特に生徒の言葉からは、設問化しにくい“授業の雰囲気”や“細かな改善点”が見えてきます。定量データとあわせて分析することで、改善施策の精度を高めることができます。
教育段階別のカスタム質問(中学・高校・大学)
授業アンケートの基本フォーマットはどの教育機関でも共通して使えますが、生徒の成長段階によって注目すべきポイントは異なります。
・中学では宿題量や授業の雰囲気といった学習環境への配慮
・高校では進路選択への役立ち度や教材のわかりやすさ
・大学では授業の専門性や自身の専攻との関連性
といったように、質問を少しアレンジするだけで、より実態に即したフィードバックを得ることが可能です。
以下に各段階向けのカスタム質問例を紹介します。
授業アンケート 中学向けのカスタム質問
① 宿題量の適切さを確認する質問
Q『授業で出された宿題の量は適切でしたか。』
【5段階評価】
・多すぎる
・やや多い
・ちょうどよい
・やや少ない
・少なすぎる
【この質問を聞く理由】
中学生にとって宿題は学習内容の定着に大きな役割を果たしますが、量が過剰だと学習意欲の低下やストレスにつながるリスクがあります。
逆に少なすぎると復習不足になりやすいです。宿題量に関するフィードバックを得ることで、授業外の学習バランスを適切に調整することができます。
質問② 宿題量の適切さを確認する質問
Q『授業中に集中しやすい雰囲気でしたか。』
【5段階評価】
・とても集中できた
・集中できた
・どちらともいえない
・集中しにくかった
・全く集中できなかった
【この質問を聞く理由】
中学生は学習環境やクラスの雰囲気に強く影響を受けます。集中しやすい雰囲気があるかどうかを確認することで、指導法の改善や教室環境の整備につなげることができます。
また、授業への没入感や生徒同士の学習態度も把握できるため、総合的な学習環境の質を測る重要な質問です。
授業アンケート 高校向けのカスタム質問
① 進路選択への役立ち度を確認する質問
Q『この授業は将来の進路選択に役立つと感じましたか。』
【5段階評価】
・とても役立つ
・役立つ
・どちらともいえない
・あまり役立たない
・全く役立たない
【この質問を聞く理由】
高校生にとって授業が進路やキャリア形成にどうつながるかは、学習意欲を左右する重要な要素です。
この質問によって、生徒が授業を単なる学習の一環として受けているのか、それとも将来に直結する学びとして捉えているのかを把握できます。進路指導やカリキュラム設計の改善に役立つ情報が得られます。
②教材や資料のわかりやすさを確認する質問
Q『授業で使われた教材や資料はわかりやすかったですか。』
【5段階評価】
・とてもわかりやすい
・わかりやすい
・どちらともいえない
・わかりにくい
・とてもわかりにくい
【この質問を聞く理由】
高校の授業では、配布資料やスライド、参考教材などの質が理解度に大きく影響します。
教材のわかりやすさを測ることで、教員が資料の構成や提示方法を見直すきっかけになります。また、大学進学を視野に入れた学習の質を担保するうえで、教材改善は欠かせない観点です。
授業アンケート 大学向けのカスタム質問
① 授業の専門性を評価する質問
Q『授業内容は専門性や最新の知見を反映していましたか。』
【5段階評価】
・とてもそう思う
・そう思う
・どちらともいえない
・あまりそう思わない
・全くそう思わない
【この質問を聞く理由】
大学教育では、授業が学問的に深いか、また最新の研究成果や社会的トピックを取り入れているかが重要です。
専門性を評価することで、教育の質や教員の研究活動との連動性を把握できます。学術的な価値が高い授業ほど学生の満足度や履修意欲も高まりやすく、授業改善だけでなく大学全体の評価向上にもつながります。
② 授業と自分の学びの関連性を問う質問
Q『この授業は自分の専攻や関心に合っていると感じますか。』
【5段階評価】
・とても合っている
・合っている
・どちらともいえない
・あまり合っていない
・全く合っていない
【この質問を聞く理由】
大学では履修選択の自由度が高く、授業が専攻や個人の関心にどの程度結びついているかが、学習意欲や満足度を左右します。
この質問によって「授業が自分のキャリアや研究目標に役立っているか」を測定でき、学生一人ひとりに合った授業設計や履修ガイダンスの改善に活かせます。
学習塾向けのアンケートテンプレート
学習塾では、生徒本人だけでなく保護者の満足度や体験授業の印象、退会理由など、多面的なフィードバックが重要です。
生徒の学習状況や保護者の期待、入塾前後の印象を把握することで、学習効果の向上と継続率アップにつながります。
以下に、生徒・保護者・体験授業・退会理由の4種類のテンプレートを紹介します。
学習塾アンケート 生徒向けの質問
1.塾での学習成果を確認する質問
Q『塾に通うことで、成績や理解度が向上したと感じますか。』
【5段階評価】
・とても向上した
・向上した
・どちらともいえない
・あまり向上していない
・全く向上していない
【この質問を聞く理由】
塾に通う目的の中心は「成績や理解度の向上」です。学校の授業理解度と切り分け、塾での学習サポートによって成果が出ているかを確認することで、指導内容や補習体制の改善に役立てられます。
成果実感を可視化することで、生徒のモチベーション維持や塾の継続利用意向を高める材料にもなります。
2.講師のサポート体制を確認する質問
Q『授業中や授業後に、講師へ質問や相談をしやすいと感じましたか』
【5段階評価】
・とてもそう感じる
・そう感じる
・どちらともいえない
・あまりそう感じない
・全くそう感じない
【この質問を聞く理由】
塾では授業内容だけでなく、講師による個別サポートが学習効果に大きな影響を与えます。質問しやすい環境かどうかを確認することで、講師の対応姿勢や学習支援体制の改善点を把握できます。
生徒にとって心理的に安心できる環境を整えることは、継続率や成績向上にも直結する重要な要素です。
3.宿題や課題の負担感を確認する質問
Q『塾で出された宿題や課題の量は、負担に感じましたか。』
【5段階評価】
・まったく負担に感じなかった
・あまり負担に感じなかった
・どちらともいえない
・やや負担に感じた
・非常に負担に感じた
【この質問を聞く理由】
宿題や課題は学習定着に欠かせませんが、過剰な量は生徒のストレスや意欲低下につながります。逆に少なすぎると復習不足となり学習効果が薄れます。
適切な課題量を見極めるために、負担感を直接ヒアリングすることは重要です。調整することで学習効率を高め、生徒の継続的な学習意欲を支えることができます。
4.塾の雰囲気を確認する質問
Q『塾の授業や教室の雰囲気は、学習に集中しやすいと感じましたか。』
【5段階評価】
・とても集中しやすい
・集中しやすい
・どちらともいえない
・集中しにくい
・全く集中できない
【この質問を聞く理由】
塾の雰囲気や環境は、生徒の学習意欲や理解度に大きく影響します。講師の指導スタイルやクラスの雰囲気、教室環境が集中のしやすさにつながっているかを確認することで、授業改善だけでなく塾全体の環境づくりにも活かせます。
特に「集中できなかった」という声は、教室の座席配置や騒音、指導方針の見直しといった改善施策の重要なヒントになります。
5.塾での学習効果を確認する質問
Q『塾に通うことで、成績や学習への自信がどの程度高まりましたか』
【5段階評価】
・大きく高まった
・やや高まった
・どちらともいえない
・あまり高まっていない
・全く高まっていない
【この質問を聞く理由】
塾の最大の価値は「成果の実感」にあります。成績の伸びや学習に対する自信が高まったかを確認することで、授業や教材、講師のサポートがどの程度効果を発揮しているかを測定できます。
数値化することで、改善が必要な科目や指導法を明確化し、保護者への成果報告にも活用できます。
6.自由記述で良かった点・改善点を拾う質問
Q『塾について、良かった点や改善してほしい点があれば自由に書いてください。』
【自由回答・例】
「テスト前に補習をしてくれて助かりました」
「授業は分かりやすいけれど、宿題が多くて大変でした」
「自習室が静かで集中できました」
【この質問を聞く理由】
選択肢では拾いきれない生徒の本音を引き出すための設問です。自由記述は回答数こそ多くありませんが、学習環境や講師対応、教材の細かな改善点など、具体的で実践的な示唆が得られます。
特に生徒の言葉は、授業改善だけでなく塾全体の運営改善や強みの発見にもつながります。
学習塾アンケート 保護者向けの質問
塾における改善活動では、生徒本人だけでなく保護者からのフィードバックも欠かせません。
保護者は子どもの学習進捗や成長、講師とのコミュニケーション、費用対効果などを多面的に評価しています。保護者アンケートを実施することで、塾の信頼性や継続率の向上につながる具体的な改善ポイントを把握できます。
以下に、5問前後+自由記述で構成した設問例を紹介します。
1.子どもの満足度を確認する質問
Q『お子さまは塾の授業や学習内容に満足していると感じますか。』
【5段階評価】
・とても満足している
・満足している
・どちらともいえない
・あまり満足していない
・全く満足していない
【この質問を聞く理由】
保護者は日常的に子どもの様子を見ており、満足度の変化を敏感に感じ取っています。
保護者からの視点で「子どもが塾に満足しているか」を確認することで、直接は聞きにくい生徒本人の気持ちを補完できます。塾に対する総合的な印象を把握するうえで、最初に置くべき基礎的な質問です。
2.学習の進捗や成長実感を確認する質問
Q『塾に通うことで、お子さまの学習の進み具合や成長を実感していますか。』
【5段階評価】
・大きく実感している
・ある程度実感している
・どちらともいえない
・あまり実感していない
・全く実感していない
【この質問を聞く理由】
保護者にとって、塾に通わせる最大の目的は「学習成果の向上」と「子どもの成長実感」です。この質問により、授業の効果やサポート体制が期待に沿っているかを確認できます。
進捗や成長が十分に伝わっていない場合、保護者との情報共有不足や成果報告の方法に課題があることが浮き彫りになります。
3.講師やスタッフとのコミュニケーション満足度を確認する質問
Q『講師や塾スタッフとの連絡・コミュニケーションには満足していますか。』
【5段階評価】
・とても満足している
・満足している
・どちらともいえない
・あまり満足していない
・全く満足していない
【この質問を聞く理由】
保護者との信頼関係は塾運営の基盤です。講師やスタッフとのやり取りがスムーズで安心感があれば、保護者は継続的に子どもを通わせやすくなります。逆に、連絡不足や対応の遅れは不満や退会につながる大きな要因となります。
コミュニケーション満足度を定量的に測定することで、改善の優先度を明確にできます。
4.費用に対する納得感を確認する質問
Q『塾の授業料や費用に対して、内容は見合っていると感じますか。』
【5段階評価】
・とても見合っている
・見合っている
・どちらともいえない
・あまり見合っていない
・全く見合っていない
【この質問を聞く理由】
塾の継続率に直結するのが「費用に対する納得感」です。授業料や教材費などの金銭的負担と、得られる学習成果・サポート内容のバランスが取れているかを確認できます。
費用面で不満が多い場合、説明不足や成果報告の方法に改善余地がある可能性が高く、料金設定やサービス内容の見直しにつながります。
5.今後も通わせたいかを確認する質問
Q『今後も引き続き、この塾にお子さまを通わせたいと思いますか。』
【5段階評価】
・ぜひ通わせたい
・通わせたい
・どちらともいえない
・あまり通わせたくない
・全く通わせたくない
【この質問を聞く理由】
保護者の継続意向は、塾の満足度を総合的に示す最重要指標のひとつです。学習成果、講師やスタッフの対応、費用対効果などの要素がすべて総合されて、この回答に表れます。
継続意向が低い場合は、その背景を自由記述で補足してもらうことで、退会防止やサービス改善に直接つなげられます。
6.自由記述で良かった点・改善点を拾う質問
Q『塾について、良かった点や改善してほしい点があればご自由にお書きください。』
【自由回答・例】
「子どもが勉強に前向きになりました」
「講師の対応が丁寧で安心しています」
「費用に対して成果が見えにくいと感じます」
【この質問を聞く理由】
保護者は子どもの変化を日常的に観察しており、数値化できない気づきを持っています。自由記述では、授業や講師対応、費用感など選択肢では表せない“生の声”を収集できます。
少数の回答でも改善の方向性を大きく左右する示唆が得られるため、必ず取り入れるべき設問です。
体験授業・学校説明会のアンケートテンプレート
体験授業や学校説明会は、生徒や保護者が塾や学校を選ぶ際の大きな判断材料になります。
参加者の印象や入塾・入学意向を把握することで、説明の仕方や当日の運営改善につながります。ここでは、体験授業や説明会に特化した設問例を紹介します。
1.参加前後の印象変化を確認する質問
Q『体験授業(学校説明会)に参加して、塾や学校の印象はどのように変わりましたか。』
【5段階評価】
・とても良くなった
・良くなった
・変わらない
・悪くなった
・とても悪くなった
【この質問を聞く理由】
参加前後での印象の変化を確認することで、体験授業や説明会がどの程度「志望度アップ」に貢献しているかを測定できます。
印象が悪化している場合は、説明内容や対応に改善の余地があることを示しています。
2.スタッフ対応の満足度を確認する質問
Q『体験授業(学校説明会)でのスタッフや講師の対応に満足しましたか。』
【5段階評価】
・とても満足した
・満足した
・どちらともいえない
・やや不満だった
・とても不満だった
【この質問を聞く理由】
体験授業や説明会の印象を左右する大きな要因が、スタッフや講師の対応です。丁寧で親しみやすい対応は入塾・入学意欲を高め、不親切な対応は逆に志望度を下げてしまいます。
この質問により、運営面や接遇における改善点を把握できます。
3.入塾・入学意向を確認する質問
Q『今回の体験授業(学校説明会)を受けて、入塾・入学を検討したいと思いますか。』
【単一選択】
・はい
・検討している
・いいえ
【この質問を聞く理由】
体験授業や説明会の最終的な目的は、入塾や入学につなげることです。この質問によって参加者の意向を直接確認できます。
回答が「検討している」「いいえ」の場合は、続く自由記述で理由を掘り下げることで、説明内容や入塾プロセスの改善点を把握することが可能になります。
4.授業内容のわかりやすさを確認する質問
Q『体験授業(学校説明会)での授業内容は分かりやすかったですか。』
【5段階評価】
・とても分かりやすかった
・分かりやすかった
・どちらともいえない
・分かりにくかった
・とても分かりにくかった
【この質問を聞く理由】
体験授業に参加した生徒や保護者は、「実際の授業の分かりやすさ」を重視しています。授業内容が分かりやすいと、入塾・入学意欲の向上につながります。
逆に「分かりにくい」という回答が多い場合、授業の進め方や教材の提示方法に改善が必要であることを示しています。
5.自由記述で良かった点・改善点を拾う質問
Q『体験授業(学校説明会)について、良かった点や改善してほしい点があればご自由にお書きください』
【自由回答・例】
「先生の説明が丁寧で安心しました」
「授業は分かりやすかったが、時間が少し長く感じました」
「スタッフの対応が明るくて好印象でした」
「入塾に関する説明資料がもっと欲しかった」
【この質問を聞く理由】
自由記述は、参加者の生の声を収集できる貴重な機会です。選択肢では拾えない印象や要望を把握することで、説明会の進行や資料の充実、スタッフ対応の改善につながります。
ポジティブなコメントは強みの発見に、ネガティブなコメントは改善点の特定に役立ちます。
塾の退会理由アンケート
塾を退会する際のアンケートは、在籍中の満足度調査とは異なり、本音が出やすい貴重な機会です。
講師や教材への不満、料金や通塾時間の問題、他塾や家庭の事情など、退会理由を把握することで運営改善や退会防止の施策に直結します。
短時間で答えられる選択式に加え、自由記述を設けることで具体的な改善ヒントを得やすくなります。
1.退会理由を把握する質問
Q『今回、退会を決めた理由として当てはまるものをすべて選んでください。』
【複数選択】
・講師への不満があった
・授業内容や教材が合わなかった
・料金や費用の負担が大きかった
・通塾時間やアクセスが不便だった
・他の塾やサービスへ切り替えるため
・家庭の事情(転居・経済的理由など)
・その他
【この質問を聞く理由】
退会の背景には、講師・教材・料金・アクセス・家庭環境など複数の要因が絡んでいます。選択式で網羅的に把握することで、退会の主因を特定し、改善すべき優先ポイントを整理できます。
また、複数回答を許可することで、より実態に近いデータを得ることが可能になります。
2.退会理由を自由に書いてもらう質問
Q『退会を決めた理由や、塾に対して感じていた不満・要望があればご自由にお書きください。』
【自由回答・例】
「部活動と両立が難しく、通塾時間の確保ができなくなりました」
「料金が負担になり、他の塾に切り替えることにしました」
「講師との相性が合わず、子どもが通うのを嫌がっていました」
【この質問を聞く理由】
選択肢では拾えない具体的な事情や感情を把握するための設問です。退会直前は本音が出やすいため、塾の改善に直結する示唆が得られる可能性が高いです。
少数の回答でも改善施策のインパクトが大きく、再入塾や口コミ対策にも役立ちます。
3.改善されていたら継続したかを確認する質問
Q『もし不満に思う点が改善されていれば、今後も通い続けたいと思いましたか。』
【5段階評価】
・ぜひ通い続けたいと思った
・通い続けたいと思った
・どちらともいえない
・あまりそう思わなかった
・全くそう思わなかった
【この質問を聞く理由】
退会の決定が「不可避の事情」なのか、それとも「改善次第で防げたもの」なのかを見極めるための設問です。
改善可能な理由が多ければ、塾側の取り組みで退会防止の余地があることを示しています。退会後の再入塾や紹介にもつながるため、改善意欲を示す材料にもなります。
4.他の塾やサービスへの切り替えを確認する質問
Q『退会後、別の塾や学習サービスに切り替える予定はありますか。』
【選択式】
・はい、他の塾に切り替える予定
・はい、オンライン学習サービスに切り替える予定
・いいえ、しばらくは利用しない
・その他
【この質問を聞く理由】
退会後の進路を確認することで、競合要因を把握できます。他塾やオンライン学習に移行する場合は、料金体系や授業形態、サポート体制に差がある可能性が高く、自塾の改善点を見つける手がかりになります。
一方で「利用しない」回答が多ければ、家庭の事情や学習習慣そのものが背景にあると判断できます。
5.塾への要望やメッセージを確認する質問
Q『最後に、塾への要望やメッセージがあれば自由にお書きください。』
【自由回答・例】
「短い期間でしたが、丁寧に教えていただき感謝しています」
「費用がもう少し抑えられれば続けられたと思います」
「自習室の利用時間をもっと長くしてほしいです」
【この質問を聞く理由】
退会直前の自由回答は、ポジティブ・ネガティブ両方の声を収集できる貴重な機会です。改善点の具体化だけでなく、講師やスタッフへの感謝の声を把握することもできます。
ポジティブなコメントは塾の強みの確認やマーケティングに、また不満や要望は今後の改善に直結します。
授業アンケートとは?|目的と指標
授業アンケートとは、学生や受講者から授業内容や講師への評価を集め、改善につなげるための調査です。
大学・高校・塾といった教育機関では、満足度だけでなく「理解度」や「授業のおすすめ度」などを数値化し、講師の指導力や教材の質を可視化する役割を担います。
主な活用目的は、以下のとおりです。
【授業改善】
分かりにくかった部分や進行の速さを把握
【講師育成】
説明の分かりやすさやサポート力を評価
【教材・設備改善】
資料や教室環境の適切さを確認
【志望度向上】
体験授業や学校説明会での満足度を測定
※効果的なアンケート設計の基本は「3〜5問+自由記述1問」。授業終了直後に匿名で実施すれば、心理的負担を抑えつつ回収率を高められます。
なお、アンケートツールの選び方を参考に、授業アンケートの用途に合った適切なものを選びましょう。
【Webアンケートツール選びに役立つ記事】
Webアンケートツールおすすめ6選|EC・企業向けの選び方と無料プラン比較
目的のアンケートを「いつ・どこで・誰にアンケートを表示するか」が設定可能なツールを選ぶことが、将来のCVR向上に繋がります。この記事では、定番ツールの選び方と無料プランの見極め方を整理しました。
Asklayer.io
【Webアンケートツール選びに役立つ】
Webアンケートツールおすすめ6選|EC・企業向けの選び方と無料プラン比較
この記事では、大学・高校・塾で使える授業アンケートの無料テンプレートと質問例をまとめました。実装手順、回答率を上げる工夫まで、今日からそのまま活用できる内容を解説します。
Asklayer.io
塾・教育機関アンケート 回答率を高めるには
塾や教育機関におけるアンケートの回答率を高めるためには、工夫と配布方法が重要です。
回答率を高めるためには、アンケートの配布方法や内容、回答しやすさに配慮する必要があります。以下では、回答率を上げるための具体的な方法と、適切なアンケート配布手段について解説します。
アンケートの目的を明確に伝える
アンケートの目的を事前に明確に説明し、その結果がどのように活用されるのかを伝えることで、生徒や保護者の協力を得やすくなります。
例えば、「授業内容の改善」や「施設の改良」など、具体的な改善目的を共有することで、回答の重要性が伝わります。
短く簡潔なアンケートを作成する
アンケートが長すぎたり、複雑すぎたりすると、回答者が途中で答えるのをやめてしまうことがあります。質問は短く簡潔にまとめ、5分以内で完了するようにしましょう。
質問数を適度にすることで、回答者の負担を減らし、回答率が向上します。
オンラインアンケートの配布
配布方法としては、Webアンケートツールを活用すると、生徒や保護者が自宅やスマートフォンから簡単に回答できます。
QRコードを通じてアクセスできるようにする、メールやSMSでリンクを送るなど、利便性を高めましょう。
例えば、学期末や学年末、イベントや説明会の後、各種試験後、学習講座の後などにメールまたはSMS等でURLやQRコードでアクセスできるアンケートリンクを配布します。
インセンティブの提供
回答者に対して、割引券やポイントなどのインセンティブを提供することで、回答率を上げることができます。
徒に対しては、文房具や図書カード、保護者には割引クーポンなどが有効です。
期限を明示し、リマインダーを送る
回答期限を設定し、定期的にリマインダーを送ることも役立ちます。期限が明示されることで、回答者が迅速に対応しやすくなります。
また、リマインダーを送ることで、回答を忘れている人に再度促すことができます。
【アンケート回答率・回収率向上に役立つ記事】
Webアンケートの回答率を向上させる6つの秘訣
アンケートの成功は大きく回答率に依存しており、高い回答率を達成することはしばしば難しい課題です。回答率を向上させるヒントとは?
Asklayer.io
【アンケートの回答率向上に役立つ記事】
Webアンケートの回答率・回収率を向上させる6つの秘訣
アンケートの成功は大きく回答率に依存しており、高い回答率を達成することはしばしば難しい課題です。回答率を向上させるヒントとは?
Asklayer.io
高い回答率で生徒の声を収集!授業の改善に役立つツール
Asklayerなら、テンプレをそのまま使って数分で高回答率アンケートを配信できます。
匿名回答やスマホ最適化、集計レポートも自動化され、クロス集計も一目でチェック可能。先生や塾スタッフが欲しい「生徒の本音」が確実に集まります。
集まった声を授業改善や塾運営に直結させれば、満足度や継続率アップにも効果的です。
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アンケート回答を授業改善・塾運営に活かす方法
アンケートは結果をどう解釈し、改善に反映できるかが最も重要です。
授業では「理解度・満足度・進行ペース」のデータを活用して授業設計や教材を見直し、塾では「講師評価・保護者の声・退会理由」などを分析して運営改善につなげられます。定量データで全体傾向を把握し、自由記述で具体的な改善点を掘り下げることで、次の授業や運営戦略に直結させることが可能です。
以下にアンケート回答を授業改善や塾運営に活かす方法をご紹介します。
1.指標を数値化・現状を把握する
満足度・理解度・学習効果などの設問は、必ず5段階や10段階で数値化。
平均値や分布を見るだけで、授業や塾運営の全体的な課題を把握できます。
2.自由記述から本音を抽出する
選択肢では拾えない「授業の雰囲気」「講師の対応」「料金への不満」などは自由記述に現れます。
数は少なくても、改善の方向性を決めるうえで影響力が大きい声です。
3.クロスタブで傾向を掘り下げる
「学年×理解度」「講師別×満足度」「体験授業参加有無×入塾意向」など、クロスタブ分析を行うと特定の条件で差が出やすい箇所を特定できます。
改善優先度の見極めに有効です。
4.改善施策に落とし込む
数値と自由記述を突き合わせて、具体的な改善案を策定します。
【例】理解度が低い→補講を追加、保護者の不満が多い→成果報告会を実施、退会理由に「アクセス」が多い→オンライン受講を検討。
5.結果を共有し、再アンケートで効果検証
改善策は講師やスタッフと共有し、次の授業や運営にすぐ反映。
再度アンケートを行い、改善前後の数値を比較することで施策の効果を検証できます。
【Webアンケート分析に役立つ記事】
Webアンケートの結果分析の基本|単純集計・クロス集計・自由記述まで
Webアンケートのデータ分析における基本的なテクニックと、それらを実践的な戦略に応用する方法をご紹介します。
Asklayer.io
【Webアンケート分析に役立つ記事】
Webアンケートの結果分析の基本|単純集計・クロス集計・自由記述まで
Webアンケートのデータ分析における基本的なテクニックと、それらを実践的な戦略に応用する方法をご紹介します。
Asklayer.io
授業アンケートに関するFAQ
授業アンケートの質問数は何問くらいが最適ですか?
一般的には 5問前後+自由記述1問 が最も回答率が高く、改善に必要な情報を得やすいとされています。長すぎると途中離脱が増え、短すぎると改善に必要なデータが不足します。
授業アンケートは匿名と記名のどちらが良いですか?
改善目的なら 匿名が基本 です。匿名にすることで学生が率直な意見を書きやすくなり、本音を集めやすくなります。
ただし卒業研究や特定プロジェクトなどで個別対応が必要な場合は、記名式を検討するケースもあります。
授業アンケートはいつ実施するのが効果的ですか?
おすすめは 授業直後〜24時間以内 です。授業内容を鮮明に覚えているタイミングで回答してもらうことで、具体的かつ正確なフィードバックが得られます。
学期末のみでなく、定期的に短いアンケートを行うと改善サイクルが回しやすくなります。
授業アンケートの結果はどのように活用すれば良いですか?
まずは満足度や理解度を数値で確認し、次に自由記述から具体的な改善点を抽出します。授業では教材や進行の見直し、塾運営では講師研修や費用説明の改善に直結します。
結果は講師間で共有し、次回授業で改善点を反映することが重要です。
授業アンケートを作るのにおすすめのツールはありますか?
GoogleフォームやExcelでも作成可能ですが、回答率アップや集計効率を重視するなら専門ツールがおすすめです。
例えばAsklayer のようなWebアンケートツールなら、匿名化・多言語対応・結果の自動集計ができ、教育機関や塾でもすぐに導入できます。
塾・教育機関でアンケートを効果的に実施
塾や教育機関におけるアンケートは、授業の質や施設、進路サポートなどを改善するための重要な手段です。
アンケートの配布時期や形式を工夫し、回答率を高め、得られたフィードバックを正確に分析・活用することが求められます。定量・定性データをバランスよく分析し、優先順位をつけた改善策を実行しながら、顧客にフィードバックを共有することが、信頼性の向上と継続的なサービス改善に繋がります。
塾や教育機関でアンケートを活用しましょう。
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