最終更新日:2025年11月18日
「購入してくれたけれど、次も選んでもらえるだろうか?」と不安に感じたことはありませんか?
リピーターを増やしLTVを高めるには、購入後アンケートで購入体験の本音を集めることが大切です。
この記事では、EC担当者・ネットショップ運営者向けに、購入後アンケートの基本と目的、すぐに使える質問テンプレート、回答率を上げる設計のコツ、集めたデータを改善施策に変える方法までをコンパクトに解説します。
この記事でわかること
この記事では、購入直後の「いちばん本音が出やすい瞬間」を活かして、購入後アンケートでCVR・LTVを高めるためのポイントが整理して分かります。
・購入後アンケートの目的
・購入後アンケートの使い分け
・どんなECでも使える購入後アンケートの基本質問とカスタム質問の例
・集めた回答をポップアップ施策や商品ページ改善、キャンペーン設計に生かす方法
この記事では主に「購入直後の購入後アンケート」について解説しています。「商品到着後にメールで実施する購入後アンケート」「購入後のNPS調査」については、以下の記事で解説しています。
お客様の本音に応える!購入後アンケート完全ガイド
購入後アンケート 目的を定める
購入後アンケートの目的は、大きく分けて「購入体験のつまずきを見える化すること」「購入の決め手・強みを把握すること」「リピートやLTV向上のヒントを集めること」の3つです。
アクセス解析だけでは分からない“本音”を、購入直後のいちばん鮮明なタイミングで回収していくことがポイントになります。
1.購入体験のつまずき・不安を見える化する
購入後アンケートでは、「どのページで迷ったか」「入力や決済で不安に感じた点はどこか」といった、購入体験のつまずきを直接聞くことができます。
購入直後なら記憶が新しいため、具体的な画面や文言レベルで改善ポイントを特定しやすく、カート離脱やフォーム離脱の対策にそのまま生かせます。
2.購入の決め手やショップの強みを特定する
「なぜこのショップで購入したのか」「どの情報や特典が決め手になったのか」を把握できるのも、購入後アンケートの重要な役割です。
ユーザーが評価しているポイントが分かれば、商品ページや広告、LPの訴求にも反映でき、強みを伸ばす形での改善がしやすくなります。
3.リピート・LTV向上のヒントを集める
「また利用したいと思うか」「次に検討したい商品・カテゴリーは何か」などを合わせて聞くことで、リピート施策やレコメンド設計のヒントが得られます。
購入後アンケートを継続的に回すことで、単発の満足度チェックにとどまらず、LTVを高めるためのデータ基盤として活用できるようになります。
購入後アンケートは3種類 目的と使い分けを理解する
購入後アンケートには、実は「購入直後」「到着後」「フォローアップ」の3つのタイプがあります。
それぞれ取得できる顧客データが大きく異なり、EC改善において役割もまったく別物です。
3種類のアンケートの目的・タイミング・活用シーンを整理し、どのフェーズでどの質問を使うべきかをわかりやすく解説します。
1.購入直後アンケート(サンキューページ)
購入の“熱量”が最も高く、購入前の心理が鮮明なまま回答してもらえるタイミング。
回答率は3種類の中で最も高い傾向があります。
【主な目的】
・購入の決め手を知る
・迷いや不安の原因を可視化する
・商品ページの改善ポイントを特定する
【向いている質問の例】
・購入の決め手
・購入前に不安だった点
・ページに不足していた情報
【回答データの活用シーン】
・商品ページの改善
・FAQや比較表の追加
・広告クリエイティブの訴求強化
2.商品到着後アンケート(購入後メール)
商品を実際に受け取り、使用した後の“本当の満足度”を聞けるタイミング。
レビュー依頼と一緒に送ると自然に回答されやすい。
【主な目的】
・商品品質・使用感の評価
・梱包・配送体験の把握
・再購入意向・推奨意向(NPS)の計測
【向いている質問の例】
・満足度(5段階)
・改善してほしい点(自由回答)
・再購入意向
・NPS(おすすめ度:0〜10)
【回答データの活用シーン】
・商品改善
・配送・梱包オペレーション改善
・レビュー活用によるCVR向上
3.フォローアップアンケート(リピート前/リピート後)
初回購入から一定期間経過したユーザーに実施する。
リピートしない理由、逆にリピートしてくれた理由を直接把握できる貴重なタイミング。
【主な目的】
・リピートの障壁を特定する
・継続購入の理由を明確にする
・LTV向上のための改善策を探る
【向いている質問の例】
・なぜリピートしなかったのか
・リピートする決め手は何か
・次回に改善してほしい点
【回答データの活用シーン】
・定期購入の改善
・メルマガ/クーポンの戦略改善
・LTV向上のための継続施策立案
5分で導入完了!“購入直後の声”が次の売上をつくる
購入直後は、顧客の気持ちが最も新鮮で、リアルな本音が引き出せるタイミングです。
「配送は早かった?」
「価格に満足している?」
「次に何を求めている?」
こうした声を集めることで、商品やサービス改善のヒントが見つかります。
Webアンケートツール・Asklayerを使えば、面倒な設定も不要。テンプレートから選ぶだけで、すぐに“使える購入後アンケート”が完成します。
いますぐ導入して、リピーター獲得・LTV最大化に向けた一歩を踏み出しましょう。
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購入後アンケート 10の質問例【タイプ別】
購入後アンケートの回答は、ECサイトの改善ポイントを最短で見つけるための重要なデータ源です。
ここでは購入後(購入直後)・商品到着後(購入後メール)・フォローアップという3つのタイプに沿った10の質問例、さらに知りたいことを深掘りする7つのカスタム質問例をご紹介します。どれもそのまま使える構成です。
※クリックで各質問へジャンプします。
購入後(購入直後)の質問例
吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
1.購入の決め手を聞く質問
Q.『今回、この商品を選んだ一番の決め手は何でしたか?』
【単一選択】
・価格がちょうどよかった
・口コミ・レビューの内容
・デザイン・見た目
・品質・機能性
・ブランドの信頼性
・発送の早さ
・キャンペーン・クーポン
・その他
【この質問を聞く理由】
購入の“決め手”は、商品ページや広告の訴求を最適化するための重要なヒントになります。どこが刺さったのかを明確にすることで、次の改善に直結します。
【この質問のポイント】
・何を強調すればCVRが上がるかが分かる
・価格/レビュー/デザインなど、効いた要素が特定できる
・広告・LP・商品ページの訴求軸を最適化できる
・競合に勝っているポイントが把握できる
・ABテストの仮説作成に使える
2.購入前に迷った点を聞く質問
Q.『購入前に迷った点・不安に感じた点はどれでしたか?』
【複数選択】
・商品の品質が分かりにくかった
・レビューが少なかった/内容に不安があった
・サイズ・色・仕様が不安だった
・価格で迷った
・到着日が分かりにくかった
・返品・交換の条件が分かりにくかった
・支払い方法が合わなかった
・特にない
【この質問を聞く理由】
迷った理由を特定することで、ユーザーが離脱しかけたポイントを明確にでき、商品ページ改善の優先度が判断しやすくなります。
【この質問のポイント】
・離脱につながっていた不安要素を見える化できる
・商品説明・レビュー・FAQなど、改善すべき箇所が明確になる
・価格・到着日・保証など「摩擦ポイント」の検出に役立つ
・迷いの原因を元に広告訴求を強化できる
・改善施策の優先順位を決める根拠として使える
3.商品ページに不足していた情報を聞く質問
Q.『商品ページに、どんな情報がもっとあれば安心して購入できましたか?』
【複数選択】
・実物写真や動画がもっと欲しかった
・使用感の説明
・素材やサイズの詳細
・到着日の目安
・レビューやQ&A
・他商品との比較表
・返品・保証に関する案内
・特にない
【この質問を聞く理由】
「もっと知りたかった情報」を把握することで、商品ページの不足点や購入前の不安要素を効率よく改善できます。
【この質問のポイント】
・ユーザーが不安に感じた“情報の穴”を特定できる
・どの説明や写真が不足していたかが明確になる
・FAQや比較表の追加など改善策が具体化する
・レビュー強化や写真追加の優先度が判断できる
・CVR改善につながるページ最適化の根拠になる
商品到着後(到着後メール)の質問例
4.購入体験の満足度を聞く質問
Q.『今回のお買い物体験にはどの程度満足していますか?』
【数値スケール】
(とても不満) 1 2 3 4 5 (非常に満足)
【この質問を聞く理由】
購入体験全体の評価を数値化することで、改善すべき領域(商品・配送・価格・UI)を大枠で判断できます。
【この質問のポイント】
・満足度の全体傾向を把握できる
・商品品質/配送/サイト体験のどこが弱いか推測しやすい
・レビュー依頼に向けたスコアチェックにも使える
・低スコアの場合は改善ポイントの深掘りに活用できる
・定期的に推移を追うことで改善の成果が可視化できる
5.改善してほしい点を聞く質問
Q.『購入体験で、改善してほしいと感じた点があれば教えてください。』
【自由回答・例】
「どんな配送オプションがあるのか見つけにくかったです。」
「クーポンをどこで使うのかが分かりませんでした。」
【この質問を聞く理由】
自由回答は本音が最も出やすく、商品改善・配送改善など具体的な改善アクションが直接得られます。
【この質問のポイント】
・定量では拾えない“生の声”を回収できる
・商品・梱包・UI・配送など横断的な課題が見える
・改善施策の優先順位づけに直結する
・ニッチな不満点を発見しやすい
・社内共有資料としてそのまま使える
6.再購入意向を聞く質問
Q.『今後、当店の商品を再度購入したいと思いますか?』
【単一選択】
・ぜひ購入したい
・機会があれば購入したい
・あまり購入したくない
・購入したいと思わない
【この質問を聞く理由】
再購入意向はLTVの予測指標です。購入後の体験にどれだけ満足しているかを端的に知ることができます。
【この質問のポイント】
・リピート率の先行指標として扱える
・ネガティブ層が多い場合は商品体験に課題が残っているサイン
・定期便/リピート施策の改善ポイントにつながる
・NPSと併せて分析するとより精度が上がる
・レビュー依頼との相性も良い
7.推奨意向(NPS)を聞く質問
Q.『当店を家族や友人にどれくらいおすすめしたいですか?』
【NPS】
(全く勧めない) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (ぜひ勧めたい)
【この質問を聞く理由】
ブランドロイヤルティを測る指標で、再購入意向だけでは分からない“総合的な満足度”を把握できます。
【この質問のポイント】
・ロイヤル顧客の比率を把握できる
・NPSが低い場合は顧客体験のどこかに構造的な問題
・商品・配送・価格・ブランド信頼の総合評価として使える
・改善施策の効果検証にも有効
・月次で追うと改善の推移が分かる
購入後アンケートで流入経路を知るための質問を挿入すれば、施策・広告の効果を可視化できます。購入後の流入経路調査は、以下の記事をご覧下さい。
【流入経路調査に役立つ記事】
購入後の流入経路調査アンケート|EC・Shopifyでチャネル効果を見える化
この記事では、購入後アンケートで流入経路をシンプルに聞き出し、GA4や広告レポートでは見えない「最後の一押し」を特定する方法、そして回答結果をShopifyを含むECサイトの予算配分やLP改善に活かす基本的ステップを解説します。
Asklayer.io
【流入経路調査】
購入後の流入経路調査アンケート|EC・Shopifyでチャネル効果を見える化
この記事では、購入後アンケートで流入経路をシンプルに聞き出し、GA4や広告レポートでは見えない「最後の一押し」を特定する方法、そして回答結果をShopifyを含むECサイトの予算配分やLP改善に活かす基本的ステップを解説します。
Asklayer.io
フォローアップアンケートの質問例
8.再購入していない理由を聞く質問
Q.『その後、当店で再購入されていない理由があれば教えてください。』
【複数選択】
・価格が高く感じた
・必要性がなくなった
・在庫がなかった/欲しい商品がなかった
・他社の商品を購入した
・品質や使い心地が期待と違った
・配送・梱包に不満があった
・購入後のサポートに不安があった
・特に理由はない
【この質問を聞く理由】
リピートの障壁を特定することで、LTVを押し上げるために何を改善すべきかが明確になります。
【この質問のポイント】
・リピートされない原因を可視化できる
・価格/在庫/品質など改善の“優先度”が判断できる
・メルマガ・クーポン施策の改善に役立つ
・死蔵顧客の掘り起こしに活用できる
・リピート施策の効果測定にも使える
9.継続利用の理由を聞く質問(リピーター向け)
Q.『当店の商品を継続して利用している理由を教えてください。』
【複数選択】
・品質が良い
・価格に満足している
・発送が早い/配送が安定している
・ブランドを信頼している
・ラインナップが豊富
・サポートが丁寧
・他社より優れている点がある
・その他
【この質問を聞く理由】
“なぜリピートされているのか”を特定すると、ブランドの強みが明確になり、広告や訴求にも転用できます。
【この質問のポイント】
・ロイヤルユーザーの価値基準を抽出できる
・ブランドの“強み”を明確に言語化できる
・レビューや広告文の改善にも使える
・継続率向上の施策を考えやすくなる
・商品設計やラインナップ戦略にも役立つ
10.今後の改善点を聞く質問(リピート前/後共通)
Q.『今後、より満足してご利用いただくために改善してほしい点があれば教えてください。』
【自由回答・例】
「素材は良いのに、カラー展開が少ないと感じました。」
「品質には満足ですが、もう少しお手頃だと続けやすいです。」
【この質問を聞く理由】
リピート促進に必要な改善点を直接取得でき、商品開発・UI改善・在庫戦略など幅広い施策に直結します。
【この質問のポイント】
・“改善すべき本質”を自由記述で拾える
・リピート障壁をピンポイントで発見できる
・商品の追加機能やラインナップのヒントになる
・顧客の温度感も把握できる
・LTV向上の施策にそのまま転換しやすい
購入後アンケート 7つのカスタム質問
基本質問だけでは見えてこない、ユーザーの背景や文脈を深く知るためには、目的別のカスタム質問が効果的です。
ここでは、「購入を迷った理由」「情報不足」「期待とのギャップ」など、特定の課題にフォーカスした7項目のカスタム質問をご紹介します。用途に応じて適切に組み合わせ、アンケートの精度と価値を高めましょう。
おすすめの使い方
購入後アンケートの基本質問に、目的に沿って以下のカスタム質問を1〜2問追加するだけでも、ユーザーのニーズや意見を深掘りすることができます。
※クリックで各質問へジャンプします。
1.購入導線での不明点を確認する
Q.『購入までの流れで、迷ったことや困ったことはありましたか?』
【自由回答・例】
「クーポン入力の場所が分かりづらかった」
「送料の表示が最後まで出てこなかった」
【この質問を聞く理由】
この質問を購入完了後すぐに聞くことで、記憶が新しいうちに具体的な「購入体験上のひっかかり」を明らかにすることができます。
ユーザーがスムーズに購入できなかった原因や迷いのポイントを把握することで、UI/UXの改善、離脱防止施策にダイレクトに活かせます。
2.商品情報のわかりやすさを検証する
Q.『商品を購入する際、ページの内容は分かりやすかったですか?』
【単一選択】
・とても分かりやすかった
・ある程度分かりやすかった
・普通
・やや分かりづらかった
・非常に分かりづらかった
【この質問を聞く理由】
商品ページの説明文や画像構成、注意書きの表現など、ユーザーが購入判断をする際の“伝わり方”を把握するための基本質問です。
スマホ閲覧時の可読性、情報過多による離脱ポイントを見つけるヒントにもなります。
3.クーポンやキャンペーンの影響を把握する
Q.『今回のご購入にクーポンやキャンペーンは影響しましたか?』
【単一選択】
・大きく影響した
・少し影響した
・あまり影響しなかった
・まったく影響しなかった
・キャンペーンやクーポンは利用していない/知らなかった
【この質問を聞く理由】
クーポンやキャンペーンはCVを後押しする施策の一つですが、常に費用対効果が問われます。この質問は、ユーザーが価格訴求に反応して購入に至ったのか、もしくは本質的な魅力で購入したのかを判断する材料になります。
「知らなかった」という回答が多い場合は、表示の改善余地も見えてきます。
4.サポート・配送の第一印象を把握する
Q.『今回の購入で、カスタマーサポートや配送対応について気になった点があれば教えてください。』
【自由回答・例】
「発送通知が来るまで少し不安でした」
「配送がとてもスムーズで安心できた」
「問い合わせの返信が思ったより遅かった」
【この質問を聞く理由】
配送やサポートの対応は、購入体験全体に大きく影響します。初回購入時には、「届くまでの不安」や「問い合わせ時の印象」が次回購入意欲に直結するということもあります。
この質問は、そうした周辺体験の“第一印象”を定性的に把握し、カスタマーサービス改善やFAQ整備のヒントとして活用できます。
5.購入前の不安や疑問は解消されたか
Q.『購入前に感じていた不安や疑問は、購入を通じて解消されましたか?』
【単一選択】
・完全に解消された
・ある程度解消された
・あまり解消されなかった
・まったく解消されなかった
・もともと不安や疑問はなかった
【この質問を聞く理由】
ユーザーは購入前に「本当に合う商品か?」「使い方は簡単か?」といった不安や疑問を抱えていることが多く、それが離脱やカゴ落ちの要因にもなります。
この質問は、購入後の安心感や納得度を確認し、商品ページやFAQにどのような情報を追加すべきかの判断材料として活用できます。
6.期待とのギャップを把握する質問
Q.『商品に対して、価格はどう感じましたか?』
【単一選択】
・とても安く感じた
・少し安く感じた
・妥当だと思った
・少し高く感じた
・とても高く感じた
【この質問を聞く理由】
価格に対する心理的印象を把握することで、「価格に見合った価値を伝えられているか」を評価できます。
特に「高い」と感じたユーザーが多い場合、訴求ポイントの改善やクーポン施策の検討が必要です。
7.今後の購入意欲を探る質問
Q.『次に購入したいと思う商品カテゴリはありますか』
【自由回答・例】
「同じシリーズの別の色が欲しい」
「今度は贈り物用に購入したい」
【この質問を聞く理由】
アップセル・クロスセルのヒントを得るための設問です。
ユーザーがどんなニーズを抱えているかを知ることで、関連商品の提案やバナー、ポップアップでの訴求に活用できます。
購入後アンケート 設置方法と配信タイミング
購入後アンケートは、設置場所と配信タイミングによって得られるデータが大きく変わります。
ここでは、購入直後にサンクスページで表示するアンケート、商品到着後にメールで配信するアンケート、そして一定期間経過後に送るフォローアップアンケートの3種類について、それぞれの最適な設置方法とタイミングを解説します。
購入直後アンケート(サンクスページ)
注文完了ページに埋め込みフォームで2〜3問を表示します。購入手続き完了直後に自動表示し、離脱前に回答を促します。
全購入者を対象にしますが、新規客とリピーターでは質問内容を出し分けます。
到着後アンケート(購入後メール)
商品到着後に送るメールに、使用感や満足度を問うアンケートへのリンクを設置します。
レビュー依頼と合わせると回答率が上がります。到着日を考慮し、発送後3〜5日程度で配信するのが適切です。
フォローアップアンケート
初回購入から一定期間経っても再購入がない顧客に送ります。
メールやマイページ、アプリ通知で案内し、リピートの障壁や期待を調べます。リピーターには継続理由や改善点を聞き、LTV向上施策に反映します。
購入後アンケート効果を最大化するための3つの戦略
購入後アンケートは、ただ実施するだけでは十分な成果は得られません。
成果につながるアンケートを作るには、「目的」「設計」「活用」の3つの視点を意識する必要があります。ここでは、特にECサイトにおいて重要な3つのポイントをご紹介します。実践のためのヒントとして役立てて下さい。
1.目的を明確にする(目的設計)
何を改善したいのかを絞り込む
”購入後アンケート”は、目的によって設計は大きく異なります。
例えばリピート購入を増やしたい、サイトのUIを改善したい、カスタマーサポートの質を測りたい、など。
目的が曖昧では、回答を得ても意味のあるアクションにつながらない可能性があります。まずはアンケートを通じて明らかにしたい課題を具体的に設定しましょう。
2.設計はシンプルさを意識する(質問設計)
回答するユーザーの負担を最小限に
ユーザーの回答に対する負担を軽減して回答率を高めるには、「短く・わかりやすい」設計が不可欠です。
質問数は3〜5問程度に絞り、選択肢ベースの回答形式を中心にすることで、スマホユーザーも手軽に回答が可能になります。さらに、自由記述欄を1問だけ用意すると、ユーザーの“本音”を拾う貴重なチャンスになります。
回答完了までの所要時間が数十秒〜1分以内に収まるように設計しましょう。
3.回答結果は即活用する(回答活用)
ポップアップ施策やその他改善施策に即反映
アンケートで得た顧客の声は、時間を置くことなく、スピード感を持ってすぐに活用しましょう。
「購入の決め手」や「不満点」は、ポップアップ施策やLP改善に即役立てることができます。例えば「平日は時間がないから購入を後回しにしている」という回答が多いなら、夜間限定クーポンのポップアップ施策も効果的です。
得られた洞察を基に施策に即反映させることが、売上向上とLTV最大化への近道となります。
購入後・商品ページ・購入後メールで顧客の本音を知り、改善へと繋げるための商品アンケートについては以下の記事をご覧ください。
【商品アンケートに役立つ記事(Shopify対応)】
商品アンケートのやり方と質問例・活用法|顧客の声を活かして売上を伸ばす実践法
この記事では、すぐに使える質問テンプレート10選と、回収率を上げる設置タイミング、回答を商品ページへ反映する方法を解説します。Shopifyの商品アンケート実装手順もご紹介します。
Asklayer.io
【商品アンケート(Shopify対応)】
商品アンケートのやり方と質問例・活用法|顧客の声を活かして売上を伸ばす実践法
この記事では、すぐに使える質問テンプレート10選と、回収率を上げる設置タイミング、回答を商品ページへ反映する方法を解説します。Shopifyの商品アンケート実装手順もご紹介します。
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クリスマスセールのアンケートを実施して、将来の売上を最適化。アンケート設計や運用、解答の活用方法などの詳しい内容は、以下の記事からご確認下さい。
【クリスマスアンケートに役立つ記事】
クリスマスアンケートの作り方と質問例 2025【EC・実店舗で使えるフェーズ別】
この記事では、クリスマスセール前・セール中・セール後で何を聞くか、どこで配信するか、どんな質問を入れると次の施策に生かしやすいかを、具体的な質問例とあわせて解説します。
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【クリスマスアンケート】
クリスマスアンケートの作り方と質問例 2025【EC・実店舗で使えるフェーズ別】
この記事では、クリスマスセール前・セール中・セール後で何を聞くか、どこで配信するか、どんな質問を入れると次の施策に生かしやすいかを、具体的な質問例とあわせて解説します。
Asklayer.io
アンケート結果をCVR改善に繋げる活用ポイント
購入後アンケートの価値は、回答を「使いこなすこと」にあります。
ここでは、アンケート結果をマーケティング・商品開発・カスタマー対応など、現場のアクションにつなげるための活用ポイントをご紹介します。
1.回答をポップアップ施策やLP改善に反映する
ユーザーが購入を迷った理由や、購入の決め手となったポイントは、コンバージョン施策のヒントになります。
たとえば、「価格は高いけど質が良さそうだから決めた」という声が多ければ、価値訴求を強調したLPに改善したり、比較検討ユーザー向けにFAQポップアップを表示するなどの対応が可能です。
関連記事
Webアンケートでユーザーの意見や行動データを収集し、その結果を基にパーソナライズされたポップアップを表示。購入意欲を引き出し、CVRの改善に役立てましょう。
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2. よくある不安や疑問をコンテンツに落とし込む
「使い方がわかるか不安だった」「サイズ感が伝わらなかった」といった声は、商品ページや説明文の見直しにつながります。
FAQページの整備、動画での使い方紹介、サイズ比較画像の追加など、顧客の声を可視化することで、結果的にCVR向上にもつながります。
3. チームで共有し、改善に取り組む
アンケート結果はマーケ部門だけでなく、カスタマーサポート・商品開発・物流など、各部門の改善材料にもなります。
「配送が早くて驚いた」「問い合わせの返信が遅かった」といった声を共有することで、チーム全体で“次の施策”を考えるきっかけになります。
年末年始から新春初売りセールの冬のセール期間は、多くの顧客の声を集められるタイミングです。アンケートの質問例と設計手順は以下からご確認ください。
【年末年始セールに役立つ記事】
年末年始〜新春セールのアンケート|売上を上げる質問例と改善手順
この記事では、年末から年始にかけてのセールのアンケート設計の考え方と、すぐに使える質問例・活用方法をご紹介します。
Asklayer.io
【年末年始セールのアンケート】
年末年始〜新春セールのアンケート|売上を上げる質問例と改善手順
この記事では、年末から年始にかけてのセールのアンケート設計の考え方と、すぐに使える質問例・活用方法をご紹介します。
Asklayer.io
購入後アンケートでよくある失敗と対策
購入直後のアンケートは、ビジネスの向上に向けて貴重な洞察を得るチャンスですが、設計や運用を誤ると、回答率の低下や的外れなデータ収集につながることもあります。
ここでは、よくある失敗とその対策を紹介します。
1.質問数が多すぎて離脱される
アンケートの質問数が多すぎると、ユーザーは途中で離脱してしまい、回収率が低下します。
特にスマホ閲覧時は「面倒」と感じさせない配慮が重要です。3〜5問を目安に設計し、1分以内で終わるボリュームに抑えましょう。回答負担の少ない選択式を中心にするのも効果的です。
2.タイミングが遅く、“購入直後”の声が取れない
時間が経つとユーザーの記憶が薄れ、リアルな感想を引き出せません。
アンケートは、購入完了ページや完了メール内に設置し、購入直後の導線に組み込むのが理想です。スピード感を持って実施することで、「今どう感じたか」という最も鮮度の高い本音を得ることができます。
3.質問が曖昧で活かせる回答が得られない
目的が曖昧なまま設計したアンケートは、集めた回答をどう活用すべきか判断できず、結果として施策につながりません。
質問ごとに「この回答をどう使うのか」を明確にし、必要最小限の設問に絞ることで、データを売上改善やUX向上に役立てやすくなります。
購入後アンケートの回答率を向上させるには?
アンケート回答を効率的に回収し、高い回収率を目指すことにより、より信頼できるデータを得ることが可能になります。
ここでは、購入直後アンケートの回答率を高めるための具体的な工夫を3つ紹介します。
1.アンケート導入の文言を工夫する
アンケートの入り口で「なぜ答えるべきか」が伝わると、回答率は格段に上がります。
例えば「今後のサービス改善に活かします」「30秒で完了します」といった訴求で、回答の価値と負担感のなさを明確にしましょう。丁寧な言葉遣いとシンプルな表現も重要です。
2.インセンティブを用意する
クーポンやポイント、抽選プレゼントなどのインセンティブは、ユーザーの行動を後押しする強力な手段です。
回答率を上げたいタイミングや期間に限定して設けることで、「今だけ感」も演出できます。ただし、インセンティブの有無で回答内容に偏りが出ることもあるため、注意して設計しましょう。
3.スマホでの回答しやすさを最優先に
ECサイトの多くはスマホからの購入が主流です。
スマホユーザーでもストレスなく回答できるように、ボタンや選択肢のサイズ、スクロール量、誤タップ防止など、UI設計には細心の注意を払うべきです。タップしやすいレイアウトと、テンポ良く進める構成がポイントです。
購入後アンケートに関するFAQ
購入後アンケートとは何ですか?
購入後アンケートとは、商品購入後のユーザーに対して行う調査のことです。主な目的は、顧客満足度の把握や改善点の発見、再購入の意欲や不安点の収集など。ECサイトではCVR向上やLTV強化にもつながる重要な施策です。
ECサイトでの購入後アンケートの効果は?
購入後アンケートは、ユーザーの本音を引き出すことで、サイト改善や商品開発に活用できます。実際に「サイズ表が分かりづらい」「説明が不十分」などの声をもとにCVRが20〜30%改善した事例もあり、定期的な実施が効果的です。
購入後アンケートの質問例とは?
代表的な設問例は、「満足度を教えてください(5段階評価)」「購入前に迷った点は?」「また利用したいと思いますか?」「ご意見・ご要望があればご自由に」など。目的に応じて自由記述や選択式を組み合わせると効果的です。
購入後アンケートの回答率を高める方法は?
回答率を上げるには、所要時間を明記(例:1分で完了)し、質問数を3〜5問に絞るのが基本です。サンクスページやメールで自然に案内し、インセンティブ(割引クーポンや抽選など)を用意するのも有効です。
購入後アンケートをCVR改善の起点に
購入後アンケートは、ユーザーの本音に最も近い情報を得られる手段です。
購入後アンケートで重要なのは設問の設計だけでなく、その声をどう読み取り、どう反映するかです。満足度や不満の背景、購入に至るまでの迷いを丁寧に拾い上げることで商品やサイトは確実に改善され、再訪・再購入につながっていきます。
まずは1問でもサンクスページやメールに、簡単なアンケート導線を設けてみてください。小さな一歩から、CVRを動かす確かなヒントが見つかるはずです。
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