Shopifyストアでアプリや機能を運用していると、「使いにくい点がある」「こんな機能がほしい」といった要望が日常的に発生します。
こうしたユーザーの声を効率的に集め、開発サイクルに反映する仕組みが「機能フィードバックフォーム」です。
この記事では、Shopifyの商品やアプリで使える機能要望フォームの作り方や質問例、Asklayerを活用してユーザーの意見を自動で収集・整理する方法を紹介します。
この記事でわかること
Shopifyで機能要望フォームを設置し、ユーザーの声を開発改善に活かすための基本がわかります。
・機能フィードバックフォームの作り方と設置場所
・機能フィードバック質問例9選
・効率的な収集と分析手順
・回答データを開発ロードマップに反映する方法
・回答率を高める文言とタイミングの設計
Shopifyストアやアプリの機能をユーザー目線で評価
機能フィードバックの基本 Shopifyでユーザーの声をもとに機能を改善
Shopifyでの機能フィードバックとは、ユーザーの体験をもとに改善点を特定し、開発へ反映するための仕組みです。
レビューやサポート対応では拾えない「使いにくさ」や「欲しい機能」を定量的に把握でき、商品の機能やストア機能、Shopifyアプリ機能で改善すべき優先度を明確にできます。
また継続的にユーザーの声を集めることで、リリース後のUX改善や新機能の検証を効率的に進められます。
収集チャネルと設置場所 Shopify特有の最適ポイント
Shopifyでは、顧客の行動タイミングに合わせて機能フィードバックフォームを設置することで、より正確で質の高い意見を集められます。
代表的なのは、購入直後や離脱時など、ユーザーの関心が高い瞬間です。
フォームを配置する場所とトリガーの設計を最適化することで、回答率を高め、開発に役立つ具体的な改善要望を効率的に収集できます。
Shopify FormsとAsklayerの使い分け
Shopifyでフィードバックフォームを作る際は、標準の「Shopify Forms」でも実装可能ですが、拡張性を重視するなら「Asklayer」が適しています。
Shopify Formsは問い合わせやシンプルなアンケートに向いており、無料で始められる手軽さが特徴です。一方のAsklayerは、離脱時や購入後などユーザー行動に応じたトリガー設定、多言語出し分け、匿名回答、ダッシュボード分析などが可能です。
開発改善に活かすフィードバックを集めたい場合は、Asklayerを導入することでより高度な収集と分析が行えます。
Shopify FormsとAsklayerの主な違い
【設置範囲】
Shopify Forms・・・基本的に固定型(ページやセクションに埋め込み)。
Asklayerは・・・「トリガー型」で離脱時・購入後・滞在時間など柔軟に表示可能。
【質問設計】
Shopify Forms・・・単一ページ入力中心。
Asklayer・・・複数ステップ・分岐・条件表示に対応。
【分析機能】
Shopify Forms・・・メール通知とエクスポートのみ。
Asklayer・・・ダッシュボードで回答率や傾向を自動集計。
【多言語対応】
Shopify Forms・・・テーマ言語依存。
Asklayer・・・ブラウザ言語判定による自動出し分けが可能。
【UX設計】
Shopify Forms・・・静的フォーム。
Asklayer・・・ポップアップ・ウィジェット・埋め込み型を選択でき、ブランドトーンに合わせたデザイン調整が容易。
【用途の違い】
Shopify Forms・・・「問い合わせ」向け。
Asklayer・・・「顧客フィードバック・改善要望」収集に特化。
Shopifyの機能フィードバック コピペで使える質問テンプレート9選
機能フィードバックを効率的に集めるには、質問の構成をシンプルにすることが大切です。
Asklayerなら複数形式(単一選択・複数選択・自由記述・スケール評価など)を組み合わせて設計できます。以下は、Shopifyで新機能や改善施策の効果を確認する際に使えるテンプレート例です。
商品・ストア・アプリなど、得たいフィードバックに応じて文言を差し替えて利用できます。
※クリックでジャンプします。
1.機能の有用性を評価する質問
Q.『この機能は目的に対してどの程度役立ちましたか?』
【単一選択】
・とても役立った
・やや役立った
・どちらともいえない
・あまり役立たなかった
・まったく役立たなかった
【この質問を聞く理由】
新機能や改善施策が実際にユーザーの目的に貢献しているかを定量的に把握するためです。
満足度や活用度をスコア化することで、次回の改善優先度を決める判断材料になります。
2.機能の使いやすさを評価する質問
Q.『 [この機能] の使いやすさはいかがでしたか?』
【単一選択】
・とても使いやすい
・使いやすい
・どちらともいえない
・使いにくい
・とても使いにくい
【この質問を聞く理由】
機能の操作性や理解のしやすさを測ることで、UIや導線の課題を特定します。
特に「使いにくい」と感じたユーザーの割合を把握することで、次回リリース時のUX改善ポイントを明確にできます。
3.機能利用の継続意向を測る質問
Q.『 [この機能] を今後も継続して使いたいですか?』
【数値スケール】
(使いたくない)1 2 3 4 5 6 7 8 9 10(今後もぜひ使いたい)
→評価によっては自由記述質問へ分岐
【分岐の自由回答・例(任意)】
Q.『そう思った理由をお聞かせください。』
「便利だが、設定項目がもう少し少ないと使いやすいです。」
「操作は簡単ですが、モバイルでの表示が見にくい。」
【この質問を聞く理由】
ユーザーの継続利用意向を数値で可視化し、改善後の機能定着率を把握するためです。高スコア(8〜10)はプロモーション強化対象、低スコア(1〜4)は改善優先領域として分類できます。
また、必要であれば評価内容の詳細は、回答によって質問を分岐させ、自由記述質問で聞きます。
4.利用価値につながった要素を特定する質問
Q.『 [この機能] のどの点が特に役立ったと感じましたか?』
【複数選択】
・作業時間の短縮につながった
・操作が直感的でわかりやすい
・エラーや手戻りが減った
・チーム内の共有がしやすくなった
・他機能との連携が便利だった
・その他(自由入力)
【この質問を聞く理由】
ユーザーが価値を感じた具体的な要素を特定することで、強化すべきポイントを把握します。
満足度の高い機能特徴を明確にして、開発リソースを「価値の再現」に集中させる判断材料とします。
5.機能改善が必要な点を把握する質問
Q.『 [この機能] について、改善してほしい点を教えてください。』
【複数選択】
・設定項目が多く、使いづらい
・説明文やラベルがわかりにくい
・表示位置や順序を変えてほしい
・読み込み速度や動作が遅い
・他機能との連携を強化してほしい
・その他(自由入力)
【この質問を聞く理由】
具体的な不満や改善要求をカテゴリ別に整理することで、開発ロードマップの優先順位をつけやすくします。
繰り返し出る項目は、次回リリース時の重点改善対象として抽出します。
6.機能の不具合や利用上の課題を確認する質問
Q.『 [この機能] を使う中で、不具合や困った点はありましたか?』
【単一選択】
・はい
・いいえ
→「はい」を選んだ場合は自由記述質問へ分岐
【分岐の自由回答・例】
Q.『お困りの点を教えて下さい。』
「ボタンを押しても反応しないことが数回ありました。」
「スマートフォンで入力欄が画面外に隠れてしまいます。」
【この質問を聞く理由】
ユーザーが体験した具体的な不具合や利用上の問題を早期に特定するためです。自由記述にすることで、再現条件や操作環境などを詳細に把握でき、開発側での再現・修正が容易になります。
7.機能の重要度を数値で評価する質問
Q.『 [この機能] の重要度を10段階で評価してください。』
【数値スケール】
(まったく重要でない)1 2 3 4 5 6 7 8 9 10(非常に重要)
【この質問を聞く理由】
ユーザーがその機能をどの程度重要と感じているかを把握し、改善の優先順位をつける指標にします。
スコアの平均値を追うことで、開発チームは“影響度の高い機能”を定量的に特定できます。
8.機能について自由意見を集める質問
Q.『 [この機能] について、自由にご意見・ご要望をお聞かせください。』
【自由回答・例】
「レポートをPDFでもダウンロードできるようにしてほしいです。」
「他のアプリと連携できれば、より便利に活用できそうです。」
【この質問を聞く理由】
選択肢では拾いきれない具体的な改善アイデアや使い方の提案を得るためです。
自由記述では新しい着想や隠れた課題が見つかることが多く、開発サイクルに新たな視点を与えます。
9.連絡可否とフォローアップ希望を確認する質問
Q.『今後、この内容についてご連絡してもよろしいですか?』
【単一選択】
・はい、改善内容の共有を受け取りたい
・はい、詳細を伝えたい(担当からの連絡希望)
・いいえ、匿名で送信したい
【この質問を聞く理由】
ユーザーが匿名で意見を送るか、担当者との対話を希望するかを把握するためです。
匿名送信を許可しておくことで回答ハードルを下げつつ、連絡を希望するユーザーとは改善案の具体化や再検証がしやすくなります。
Shopifyの機能フィードバック 回答率を上げるフォーム設計とタイミングの工夫
ユーザーに負担をかけずに回答してもらうには、「いつ・どこで・どのように」フォームを表示するかが大切になります。
Shopifyでは購入直後や離脱時など、関心が高いタイミングを狙うことで、回答率を大幅に高められます。質問数を9問以内に絞り、選択肢を明確にすることもポイントです。
Asklayerを使えば、トリガー設定や再表示制御を自動化でき、ユーザー体験を損なわずに有効なデータを集めることができます。
【表示タイミングの例】
・購入完了直後(サンクスページ)で「新機能の使いやすさ」を質問
・商品ページ離脱時に「改善してほしい機能」を表示
・ログインユーザーのみ週1回表示(再表示制御あり)
【文言・設計の例】
・タイトル→「新機能についてのご意見をお聞かせください」
・ボタン文言→「1分で回答」「すぐ送信する」など短く行動を促す
・質問数は3〜5問以内、途中離脱を防ぐ構成にする
ECストアのほか、SaaSや各種サービス、さまざまな業種で活用できるフィードバックフォームの質問例と作成方法は、以下の記事をご覧ください。
【フィードバックフォーム作成に役立つ記事】
フィードバックフォームの作り方|顧客の本音を集める質問例5選と運用ガイド
この記事では、フィードバックフォームの設置場所や質問テンプレート、回答率を上げる工夫、整理と改善への反映など、効果的に意見を集める方法をご紹介します。
Asklayer.io
【フィードバックフォーム作成】
フィードバックフォームの作り方|顧客の本音を集める質問例5選と運用ガイド
この記事では、フィードバックフォームの設置場所や質問テンプレート、回答率を上げる工夫、整理と改善への反映など、効果的に意見を集める方法をご紹介します。
Asklayer.io
Shopifyの機能フィードバック 回答データの活用
機能フィードバック調査で回答を集めた後は、分析と優先度付けを行い、開発バックログに反映させることで継続的な改善サイクルを作れます。
意見の中でも「影響の大きい改善」に集中する仕組みを整えることがポイントです。
1.影響度と工数マトリクスで優先度を決める
要望を「影響度(どれだけ多くのユーザーに関係するか)」と「工数(どれくらいの開発負荷があるか)」の2軸で整理します。
これにより、すぐ実行できる「小工数×高影響」タスクを優先的に進められます。チーム全体で可視化することで、意思決定のスピードも上がります。
2.タグ設計とCSV出力で意見を整理する
回答データをエクスポートし、内容ごとに手動でタグ(例:UI、速度、表示順など)を付与して分類します。回答者の特定ができない場合は、内容ベースでタグを割り当て、傾向を俯瞰的に把握します。
匿名回答が多い場合でも、頻出する表現や課題のテーマをグルーピングすれば、全体的な改善方向を判断できます。タグごとの件数を定期的に確認することで、開発リソースをどこに集中すべきかが明確になります。
3.ロードマップ反映と進捗共有
優先度が高い項目をバックログに登録し、2週間単位で反映・検証します。
改善後はユーザーに「対応済み」「改善中」といったフィードバックを返すことで、信頼感を高めるとともに、継続的な意見提供を促せます。
Shopifyの機能フィードバック よくある失敗例と回避策
機能フィードバックアンケートは、設置や質問設計そのものは難しくありませんが、細部の詰めを誤ると回答率が伸びず、意思決定に使えるデータが集まりません。
以下はShopifyで機能フィードバックを回す際に起こりがちな落とし穴と、その回避策です。実装前にチェックリストとしてご活用ください。
1.設置場所の不一致
流入や関与が低いページに置くとサンプルが不足します。
まずはサンクスページ(購入直後)とを優先し、次に離脱時や一定滞在時間を狙います。商品/機能に関する設問は、その対象ページ内ウィジェットで文脈一致を高めると質が上がります。
2.表示頻度が多すぎる
毎訪問で表示すると体験を損ね、サイト全体の離脱率が上がります。1ユーザーあたり「7日に1回」、既回答者は「常に非表示」、直近表示したユーザーは「24時間は非表示」などの再表示制御を設定します。
キャンペーン併用時は配信優先度を決め、重複表示を避けます。
3.質問数が多すぎる・回答負担が大きい
10問以上は途中離脱の主因になります。基本は3〜5問、最大でも9問以内に抑え、必要時のみ分岐で深掘りします。所
要時間の目安を冒頭に明示し、ボタン文言は「数十秒で完了」など短く具体的にします。
4.匿名不可のみで回答を取得する
連絡先必須にすると心理的ハードルが上がります。匿名送信を基本にし、「連絡が必要な方のみ任意でメール」「改善内容の共有を希望するか」のチェックを用意します。
開発で詳細確認が必要なケースに限り記名を促す運用が現実的です。
5.インセンティブが一律
全員に同じ訴求だと効果が頭打ちになります。
購入直後は「先行機能アクセス」や「改善反映の優先案内」、離脱時は「抽選クーポン」など、文脈に合わせて出し分けます。高頻度に頼らず、表示回数は最小で成果最大化を目指します。
6.意見を集めるだけ
アンケートが集計で止まると改善に結びつきません。「影響×工数」マトリクスで上位3件を選び、2週間で反映→同一条件で再アンケート、という短サイクルを定着させます。
反映後は「対応済み」「改善中」をユーザーに明示し、継続的な協力を促します。
Shopifyの機能フィードバックに関するFAQ
機能フィードバックは匿名と記名はどちらが良いですか?
回答率を重視するなら匿名を基本にし、連絡可否のみ任意で取得します。改善の深掘りや不具合再現が必要な場合に限り記名を促します。匿名でも内容ベースでタグ付けすれば、傾向分析と優先度付けは可能です。
回答率の目安と上げ方は?
購入直後(サンクス/注文状況)で3〜8%、離脱時で1〜3%が目安です。質問数は3〜5問に圧縮し、所要時間を明示、ボタンは「1分で回答」など短い行動喚起にします。週1回までの表示と既回答除外で体験を損ねずに率を維持できます。
機能改善のための設置場所とトリガーの優先順位は?
優先はサンクスページ>注文状況ページ>離脱時です。文脈一致を高めるため、機能に関する設問は該当ページのウィジェット設置も有効です。滞在秒数やスクロール率を条件に加えると無関心層への表示を抑制できます
リマインドは何回、いつ送るべきですか?
原則1回、翌日配信が推奨です。既回答者・バウンス・配信停止希望は除外し、期間限定のキャンペーンと重複しないよう配信優先度を設定します。再表示は1ユーザー7日に1回を上限にし、直近24時間は非表示にします。
機能改善フィードバックで集めた回答をどう優先度付けしますか?
影響×工数マトリクスで分類し、「小工数×高影響」を最優先にします。内容タグ(UI、速度、表示順、連携、サポート、バグ等)で集計し、上位3件をバックログに登録。2週間で反映→同条件で再アンケートして効果検証までを一サイクルとします。
Webアンケートでユーザー中心の開発や提供を心掛ける
機能フィードバックは、集めるだけでは成果につながりません。
設置場所とタイミングで回答の質を高め、少問数で負担を下げ、影響×工数で優先度を決めて短いサイクルで反映する。この基本を回し続けることが大切です。この記事にあるテンプレをそのまま使い、サンクス/注文状況/離脱時に設置して最初の1サイクル(収集→反映→再計測)を開始して下さい。
なお、Webアンケートツール・Asklayerなら機能改善アンケートのテンプレートも利用可能です。登録1分・無料プランで開始できます。
機能要望フォームを設置し、今日から改善サイクルを回しましょう。
今すぐはじめよう!
リスクなしでWebアンケートを実施しよう!
無料アカウントを作成して、Asklayerのアンケート機能を
あなたのWebサイトでお試しください。
クレジットカード登録は必要ありません。