
母の日は、年間でも特に売上のチャンスが大きいイベントです。しかし「どんな商品を提案すべきか」「昨年と同じ施策で通用するのか」といった悩みを抱えるEC担当者も少なくありません。
そんな時に効果を発揮するのが、Webアンケートによる顧客の声の収集です。実際、アンケート結果を活用してキャンペーン内容や商品訴求を見直したECサイトでは、クリック率や購入率が改善した事例もあります。
この記事では母の日に向けたアンケート施策のポイントや、すぐに使える質問例、得られたデータを売上につなげる具体的な方法をご紹介します。

母の日のアンケートでビジネスを向上!
なぜ”売れるEC”は母の日前にアンケートを仕込むのか?
売上の差は、準備段階ですでに生まれています。とくに母の日のような感情に寄り添ったギフトシーズンでは、商品ラインナップや打ち出し方に“顧客の本音”が反映されているかが成果を左右します。
そこで注目したいのが、アンケートの活用です。購入意欲が高まる前にニーズを把握することで、訴求軸を明確にし、販促施策をより精度高く展開できます。
母の日アンケートがなぜ有効なのか、その目的と得られる洞察についてご紹介します。
1.購入者の傾向を把握できる

誰に贈る予定なのか、どんな商品カテゴリに関心があるのかを把握することで、サイト全体の訴求軸が定まります。
「母」「義母」「妻」など、ギフト相手によって提案すべき商品や価格帯が変わるため、早めのリサーチが効果的です。
2.訴求ポイントを明確にできる

「見た目」「実用性」「価格」「特別感」など、プレゼント選びで重視されるポイントは人によって異なります。
アンケートで傾向を知っておけば、LPや広告のコピー、バナーのメッセージに説得力を持たせることができます。
3.売れ筋商品の選定に役立つ

母の日向けにどんな商品を強化すべきか悩んだとき、事前アンケートは大きなヒントになります。
選ばれやすいカテゴリや予算感、組み合わせ購入のニーズなどが見えるため、特集ページの設計にも活用できます。
4.購入時期や予算感を見極められる

「いつごろ購入を検討するか」「いくらくらいの商品を選ぶ予定か」といった情報は、プロモーションスケジュールや割引設定の参考になります。
需要のピークを見誤らないためにも大切な視点です。
5.初回購入とリピーター施策の切り分けに使える

母の日をきっかけに初めて訪問する新規ユーザーと、昨年も購入したリピーターではアプローチ方法を変えるべきです。
アンケート結果をもとに、顧客のステータスに合わせた訴求が可能になります。

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オンラインで行う顧客の購入動機調査ついて、その定義や利点、アンケート実施で重要な要素について、また質問例などをご紹介します。

Asklayer.io
母の日セールのアンケートで顧客に聞くべき9の質問
アンケートを実施しようと思っても、「どんな質問をすればよいかわからない」「聞きすぎて離脱されないか心配」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この項目では、母の日キャンペーンに活用できるアンケート質問例を目的別に整理しました。
集めたい情報に合わせて設問を選べるようにしているので、そのままコピーして使うことも可能です。販促の方向性に迷っている方も、ぜひ設問作成のヒントとしてご活用ください。
1.ギフトを贈る相手を把握する質問
『今年の母の日はどなたにプレゼントを贈る予定ですか?』
【複数選択】
・実母
・義母
・妻
・祖母
・その他の家族
・贈る予定はない
【この質問を聞く理由】
ギフトの贈り先によって、ニーズや選ばれる商品のタイプは大きく異なります。たとえば「実母」なら実用性や感謝が伝わる商品が好まれ、「妻」なら特別感や高級感が重視されやすい傾向があります。
こうした関係性を把握しておくことで、訴求軸や商品ラインナップの設計に役立ちます。
2.購入時期を把握するための質問
『母の日のプレゼントはいつ頃に購入する予定ですか?』
【単一選択】
・1ヶ月前から準備する
(4月上旬以前)
・母の日の2〜3週間前
(4月中旬〜下旬)
・直前の1週間以内
(5月上旬)
・当日または前日
・まだ決めていない
【この質問を聞く理由】
購入意向のピークを把握することで、キャンペーンの開始時期やリマインド施策のタイミングを最適化できます。
早期購入派には予約特典を、直前派にはスピード配送や在庫訴求など、行動傾向に応じた施策が展開しやすくなります。
3.ギフト選びの重視ポイントを知るための質問
『プレゼントを選ぶ際に最も重視するポイントはどれですか?』
【単一選択】
・見た目の華やかさやデザイン
・実用性や使いやすさ
・話題性や限定感
・コストパフォーマンス
・母の好みかどうか
・ブランドや信頼性
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
どんな要素が購入の決め手になっているかを把握することで、商品紹介文や特集ページの見出し、広告コピーに説得力を持たせることができます。
「感謝の気持ちを伝えるなら見た目重視」「実用派には毎日使える贈り物を」など、ターゲットに刺さる訴求が可能になります。
4.予算感を把握するための質問
『母の日のプレゼントに、どれくらいの予算を考えていますか?』
【単一選択】
・1,000円未満
・1,000円〜2,999円
・3,000円〜4,999円
・5,000円〜7,999円
・8,000円〜9,999円
・10,000円以上
・まだ決めていない
【この質問を聞く理由】
ユーザーが想定している予算帯を把握することで、商品ラインナップやレコメンドの精度が上がります。
中価格帯に集中しているなら、コスパ訴求や「この価格でここまで!」といった企画が効果的。高価格帯が多い場合は、ギフトボックスやメッセージカード付きなど付加価値を意識した構成が有効です。
5.関心の高いカテゴリを特定するための質問
『母の日のプレゼントとして、どのカテゴリの商品に興味がありますか?あてはまるものをすべてお選びください。』
【複数選択】
・スイーツ・お菓子
・お花・フラワーギフト
・美容・コスメ用品
・健康グッズ・リラクゼーショングッズ
・ファッション小物(バッグ・スカーフなど)
・家電・キッチン用品
・食事券・カタログギフト
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
注目度の高いカテゴリを把握することで、特集ページやバナー構成の優先順位付けに役立ちます。
また、在庫や仕入れの参考にもなり、EC全体の最適化につながります。複数回答形式にすることで、横断的なニーズの把握も可能になります。
6.過去の購入体験から満足度を知るための質問
『昨年の母の日に購入したプレゼントの満足度を教えてください。』
【複数選択】
・スイーツ・お菓子
・お花・フラワーギフト
・美容・コスメ用品
・健康グッズ・リラクゼーショングッズ
・ファッション小物(バッグ・スカーフなど)
・家電・キッチン用品
・食事券・カタログギフト
・その他(自由記述)
【この質問を聞く理由】
過去の体験が良かったユーザーにはリピート施策が効果的ですし、満足度が低かったユーザーには不満点のヒントが眠っています。
商品改善や訴求内容の見直しに役立つだけでなく、レビュー収集の文脈としても活用できます。
7.特典やサービスのニーズを質問
『母の日のプレゼントに、次のような特典があれば利用したいと思いますか?あてはまるものをすべてお選びください。』
【複数選択】
・無料のメッセージカード
・ギフト用ラッピング
・名入れ・カスタマイズサービス
・配送日時指定
・送料無料
・特別感のあるパッケージや化粧箱
・特典や割引クーポン
・とくに希望はない
【この質問を聞く理由】
購入を迷っているユーザーに対して、付加価値を訴求できる要素を洗い出すことができます。
とくに母の日のようなギフト需要の高い時期は、「何を買うか」以上に「どう渡すか」が重視される傾向があるため、こうした特典はCV率にも大きく影響します。
8.離脱理由を探りサイト改善や接客施策に活かすための質問
『母の日ギフトを購入する際に、不安に感じることや迷うポイントがあれば教えてください。』
【自由回答・例】
「相手が本当に喜んでくれるかどうかが不安です。」
「配送がちゃんと母の日当日に届くか心配です。」
「商品写真だけでは質感がわかりにくく、実物を見れないのが少し不安。」
【この質問を聞く理由】
購入の手前で生まれる小さな不安や迷いは、CVR低下の原因になりやすいポイントです。
たとえば「届くタイミングが心配」「好みに合っているか分からない」といった声があれば、商品ページへの補足情報やQ&Aコンテンツの追加、チャットサポートの強化といった改善策につながります。
ユーザー目線の気付きが得られる貴重な質問です。
9.リピート意向を把握するための質問
『来年以降も、母の日のプレゼントを当店で購入したいと思いますか?』
【単一選択】
・ぜひ利用したい
・たぶん利用したい
・わからない/未定
・あまり利用したくない
・利用したくない(→自由記述質問へ)
【この質問を聞く理由】
ユーザーの再購入意欲を可視化することで、満足度の把握やリピーター向け施策(例:メールでの先行案内、限定クーポン配布)の設計に役立ちます。
また、「利用したくない」という声が多い場合は、改善の必要があるポイントを自由記述質問の回答とあわせて分析することで、サービス全体の質向上にもつながります。
母の日アンケート 回答率を高める5つの工夫
せっかくアンケートを設置しても、回答率が低ければ十分な信頼と洞察が得られるデータが収集できません。
ここでは、ECサイトにおける母の日アンケートで回答率を高めるための実践的な工夫を5つご紹介します。
表示タイミングを工夫する
ページ滞在◯秒後やスクロール率◯%など、回答しやすいタイミングを狙うことで離脱を防げます。
設問数は必要最小限にする
回答に2〜3分以上かかると途中離脱のリスクが上がります。目的に応じて設問は絞りましょう。
特典やインセンティブを用意する
割引クーポンや送料無料コードなど、回答者に明確なメリットがあると回答率が高まります。
スマホ対応の見やすい設計にする
スマホユーザーにもストレスなく回答してもらえるよう、選択肢の見やすさ・ボタンサイズに注意します。
目につきやすいポップアップアンケートを活用する
特設ページの下部や離脱時などに、控えめなポップアップで 表示すると回答を促しやすくなります。


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母の日アンケートの結果は売れる施策のヒントに変わる
集まった回答は、放置せず施策に反映することで価値が生まれます。
人気カテゴリや予算感をもとに特集を企画したり、よく選ばれた選択肢をLPや商品説明に反映したりと、ちょっとした工夫がCVにつながります。自由回答にある「購入時の迷い」は、FAQや接客の改善にも活用が可能です。
アンケート活用の事例
◆質問「予算帯はどのくらいですか?」
→ 回答が「3,000〜4,999円」に集中していたため、その価格帯の商品を中心に特集ページを構成し、CV率を向上。
◆質問「送る相手は誰ですか?」
→ 「義母」が多かったため、“気を使わせない上品ギフト”という軸で訴求したところ、CTRが上昇。
◆質問「プレゼント選びで重視するポイントは?」
→「実用性」が最多だったため、調理グッズや健康系アイテムを前面に打ち出したメールが好反応。
◆質問「購入時に不安に思うことはなんですか?」(自由回答)
→「配達日の指定が分かりづらい」という声が多く、LPに配送スケジュール表を追加。カート離脱率が改善。


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母の日アンケートを効果的に実施
毎年そのニーズや傾向が徐々に変化していく母の日のセール。母の日に訪問してくれる顧客に対してアンケート調査を行いニーズを知ることで、次の母の日への対策はもちろん、この他にも控える年間セールを含めて顧客満足度を向上させることを可能にします。
また、回答率を向上させるには、シンプルなアンケート作成が基本です。その他、インセンティブの提供や複数の配信チャネルを活用し、母の日のアンケートを効果的に実施しましょう。
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